ベトナムにおけるチームビルディングについて
今日は戦略的勉強休養日にしたので、勉強の話題以外を。
いろいろなお客さんを回って、コミュニケーションやチーム作りについていろいろと聞いていました。どこも課題があるようです。
ベトナム人はチームワークが超苦手な印象がある一方、連帯感を高めるための食事会、社員旅行、チームビルディングゲームなどが大好きな気がする。公園などに行くとチームビルディングゲームをやっているグループによく出くわす。
良いチームを夢見ているが実現していないのでこういった活動が好きなのだろうか。こういうのをすれば良いチームになると思っているのだろうか。
問題は、どれも効果がないことだ。食事会は、ワーカーは女性も酒飲んで騒いでいるが、事務所の女性たちは酒ものまず、シーンとしていることが多い。早々に食べ終わって、時間が経つのを待っている印象。
社員旅行で高い金払ってチームビルディングゲームをやったが、全く効果がない。楽しいことは楽しいが、問題は、社員同士のコミュニケーションを深めるための内容ではなく、インストラクターがずっとしゃべっていて、冗談を言って、参加者がインストラクターに突っ込みを入れるという形式だからだ。これでは、社員同士のコミュニケーションではく、インストラクターと社員の縦のコミュニケーションに終始した。
また、積極的な人たちだけが参加できるような内容で、恥ずかしがりやや引っ込みがちな人が参加できないような印象があった。
あんなもんに高い金払ったと思うと許せない。来年の社員旅行では自分たちでやる。
前回、2回目の社員合宿をした。そこでもチームビルディングをやったが、ゲームではなく、お互いの話を聞き合うダイアローグ。
ひとつは相手の内面を聞き出す質問セットを用意して、インタビューし合うこと。質問セットには、ちょっと抵抗があるような質問もちりばめられている。
二つ目は、グループコンサルティング。5人のグループを作って、1人がクライアント、残りの4人がコンサルタントとなる。クライアントは仕事上で抱えている課題をコンサルタントグループに相談する。
コンサルタントグループはアドバイスしてはならない。一新塾で使われている6つの箱というフレームワークを利用して、いろいろな角度から質問することだけが許されている。
これらの経験はベトナム人スタッフにとってかなり新鮮だったようで、「何年も一緒に働いてきたが、相手のことを知らなかった」「他の部署にもこんな課題があり、こんなに真剣に取り組んでいることをしらなかった」という意見があった。
だから成功したなんて思わない。チームビルディングは一夜にしてならず。ゲームをやっただけ、ワークをやっただけでは次の日には効果がなくなってしまう。
チームビルディングだけでなく勉強も一夜にしてならず。100日でベトナムがペラペラになるという目標設定をして、目標達成の難しさというのを改めて知った。しかし目標を設定しなければ何も起こらない。
ベトナム語の習得という、すぐにできた方が良いが期限の決まった試験のあるわけではない。100日のうち、半分以上は勉強ができていない。その半分は多分ここ2-3週間の風邪の影響が大きい。
本当に目標達成ができる人というのは、こういう場合でも継続できるような人なんだろうなと思う。これが受験勉強だったら、風邪で2ー3週間勉強できませんでしただったら、浪人確定だろう。